Archive for December 2009

01 December

<Natalis News>より 夢の力、信じ続ける力

 今季最初に届いた合格の報は、推薦入試である高校を受験したMさんからのものでした。
 彼女は、当初から自分の進むべき道に大きな夢と強い信念をもっていました。その分野で海外でも通用するレベルのプロになりたいと目標設定しているのは、世界で通用する力がなければ生き残れない音楽家という厳しい職業で活躍されているご両親の影響もあったことでしょう。しかし、Mさんは自分自身で夢の実現に向けた道を手探りし、努力をしてきました。世界に触れながら英語を学ぶために一人でカナダに短期留学に出かけたのは中2の時。すでにその頃でも、私たち大人のアドバイスは参考にしながらも、最終的には自分で決めるという姿勢がありました。目的がはっきり自覚されていたので、日本人参加者の少ない、全寮制のそのコースを選ぶのにも躊躇はなかったように見受けられました。今年の夏休みは、高校からの留学の可能性を検討するためにオーストラリアに視察に行き、自分の目で見て考えようとしていました。最終的には、留学が当然のようなコース設計をもつ国内の高校に決め見事合格を果たしたのです。
 一緒に推薦入試で提出する、自分の将来の夢に関する作文の内容を検討しながら、改めてMさんのもっているまっすぐな想いが確かな力になって彼女をどんどん前に進めていることを感じました。一見ごく普通の女の子のままですが、この1、2年の間にも遥かな道を踏破し、以前は見えなかった新しい景色が見える場所に立っているのです。夢が人に与えてくれる力の大きさ、そして、信じることが進ませてくれる距離を思わずにはいられません。そして、決して枠の中に収めようとせず、見守り背中を押してあげることができるご両親の姿勢も忘れてはなりません。ここにももう一つの「信じる」ことの厳しさと、だからこその価値があります。
 Mさんはまだまだ目標に向けて船出しようとしているところです。これから多くの試練が続くことでしょう。しかし、それがどんな結果につながったとしても、一つの人生として悔いのない堂々とした航跡をむすぶであろうことは、今からでも保証できるように思われます。親として我が子に何ができるかを考えるとき、そのような確信ほど望ましいものはないかもしれません。
 合格したもののこの1月で高校相当の英検取得等の課題もあり、Mさんの猛勉強は続きます。留学のための準備も含め、どこまでも全力でサポートしていける態勢で応援していきます。

01:46:15 | natalis | |