Archive for October 2006

01 October

 小学生の英語必修化がどうなろうと…

 新内閣の伊吹文部科学相が、次期指導要領に盛り込まれる予定の小学5年生以上の英語必修化に慎重な発言をして論議を呼んでいます。またしても早期英語教育の是非や国語が先か、英語はいつからが始めるべきかといった「有識者」の発言を一部だけ援用したマスコミの皮相な空騒ぎが始まりそうな様相です。
 私どもの考え方を再度お伝えしておきますと、義務教育が対象とするすべての子どもではなく、少なくとも目の前の“我が子”については、英語は必須の技能・素養であるということを前提にしています。その上で、
(1)日常会話程度ではなく高度な内容の英語が使いこなせることが目標で、そのためにも国語力を高めることは絶対に必要だと考えています。
(2)一方で、幼児などの早期からコミュニケーションの文脈の中で英語に触れる体験を効率的に積み重ねていくことは、発音や「耳」だけでなく、その後の学習や運用力全体の発達に大きな違いが生じてきます。また、良質の英語学習は国語力の発達にも好影響を及ぼしますし、事実私どもにはその技術と実績がありますので、国語力が確立してから英語を始めるべきという説には与しません。(すべての生徒を対象として国民の義務として行われる公教育についての議論とは、あらゆる点で根本的に異なりますので、ご注意ください。)
(3)そして多くの実例から、義務教育化議論で言われている、小5以上で週1時間「触れる」というようなレベルは問題外で、幼児や低学年から始めれば、小学生のうちに現在の中3終了程度は読み書きも含めて可能ですから、中学受験をするかどうかにかかわらず、我が子にはそのくらいの力はつけておくように考えたいものです。ちなみに、私どものやり方では、幼児や低学年からの入会なら、週1回50分の授業を受けて、A4用紙で週に2〜4枚程度の簡単な宿題をこなすだけで、多くの方はそれが達成可能です。(これは、クラスで普通より上程度の国語力があれば、という前提での目安です。)

 
17:39:00 | natalis | |