Archive for September 2010

01 September

<Natalis News>より 次のステップへ ー 自信への後押しを!

 かつてない残暑のなか新学期を迎えたわけですが、せめて気持ちだけでも新しい季節へとジャンプしたいものです!
 さて、人の話が聞ける、物事に前向きに取り組める、まっすぐに他者とのコミュニケーションができる、自分の意見をはっきりと表明できる......そんな力の源となるのが「自信」です。子どもの年齢にかかわらず「ほめて自信を育てよ」とよく言われますが、本当に自信が持てるまでにはいくつかの段階が必要です。これから実り豊かな季節を迎えるためにも、ここで少し確認しておきましょう。
 まず、自分のことを肯定的に気持ち良い状態で受けとめられること(自己肯定感)。これは周囲の大人がその子をしっかり受けとめてあげることの積み重ねにより育まれます。どんなに悪いことをしても行いだけをしかり人格を否定するような言葉は使わない、といった点も注意すべきですが常に「君のことが大好きだよ」「いてくれるだけでうれしいよ」というメッセージをスキンシップも交えて伝え続けることが実はたいへん重要です。
 次に、「自分にはできる」という感覚(自己効力感)を持たせること。何事もできるだけまかせて(途中で口出しせずに)やらせて、結果にかかわらず、できたこと・チャレンジしたことを認めてあげるのがポイントです。2歳児でも6年生でも、内容は違えどかかわり方の大事な部分はまったく同じで、そのような親の一貫した接し方の長年にわたる集積こそががゆるぎない自信の巌を作り上げるのではないでしょうか。 
 そして最後に、「きっとできる」というプラスの暗示を全幅の信頼とともに心から伝えてあげること。子育てとは「信じ期待し待つ」ことではないでしょうか。ただ口先だけでほめるのではなく子どもの行動をよく観察し、上記の内容を毎日少しずつでも実践できれば、物事に対する姿勢や態度が変わり、それが好結果を生みさらに次のチャレンジにつながる、というように良い循環が起こってきます。いや、起こるまで続けることこそが“秘伝の技”なのです!
 今日から、お子様の将来のもっと大きな自信のために、始められることがあります。

*今月の一言 : " I'm proud of you! "
 では、英語でほめるときの表現をおさらいしておきましょう。
"Great!" とか "Good job!" は、よく使うフレーズで、言いやすいですね。もちろん "Good!" だけでも多少オーバーすぎるくらいに感情をこめて言えば、いい感じです。チャレンジしたけれど上手くいかなかったときには、"Good(Nice) try!" も忘れずに。挑戦する姿勢こそ価値があるのです!
 そして、ここぞというときには、"I'm proud of you!" を使ってみましょう。軽く言えば「偉いね」くらいの感じですが、気持ちをこめれば文字通り「私は君のことを誇りに思うよ」というメッセージに。大人でもこう言われるとなんだか自分が誇らしく感じられて自信が湧いてきます。
 あともう一歩というときには、"Don't give up!" といった励ましも忘れずに!

00:11:22 | natalis | |