Archive for May 2015

01 May

<Natalis Newsより> 4歳で英文を作って話せる力を、その先へ

 4歳のNさんは、年中になったばかりの明るく積極的な女の子。幼稚園も楽しくて良い刺激になっているのか、ここのところ英語の方も大きな進歩がみられるそうです。食事中に、
何か別のもの(外来語の食品名)を勧めようとしたところ、 “No, I'm eating spaghetti now.” と的確な文で返してきたりと、これまでの単語や2語文から一気に文で、それもふさわしい場面で正しく使って話すことが多くなったそうです。
 Nさんは、当学院に通い始めて2年程ですが、他に特別に英語を習ったり、そのような環境にあるわけではありません。やはり、お母様共々いつも楽しそうで前向きに取り組んでくれていることが大きいように思われます。特に小さいお子様の場合は、進級・進学等ちょっとした環境の変化が引き金になって潜在的な力が発揮されるようなことがよくありますが、アウトプットそのものよりも、それだけ吸収されているのだと確認できることを重視していただければと思います。
 このお話を聞いて思い浮かんだのが、新中学生のMさんです。彼女も、幼児期からずっと通ってきてくれた一人で、はじめはNさんのように周囲を驚かせたこともありましたが、小学校に行ってからは、本格的なレベルに進んだ習い事との両立や高学年になると中学受験をどうするかといった切実な問題にも直面し、いつも順調だったわけではありません。それでもその間もコツコツとマイペースで続けて小6で英検3級に合格、お母様からも「ここまで理解できているのに驚いた」といったお言葉があり、先日優秀な生徒を集めることで有名な塾のトライアルに行ってみたところ、一人でも最上級のクラスを開講するから来てほしいと再三勧誘されて困っているとのことでした。彼女を指導して気付くのは、素晴らしい発音や理解度の高さもさることながら、文章を読むスピードの速さです。これは、発音や耳のよさとともに、幼児期から身につけてきた感覚の賜物といえます。3年後の高校入試時にどこまで進んでいるか今から楽しみです。過去にいた、中3で大学入試レベルの文章がかなり読めて、例えばセンター試験の問題も時間内に8割以上正答できるような人たちを超えるところをめざしてほしいと思います。
 ひとつのことを続けていくのは、長い目で見れば本当に山あり谷ありの苦しい道のりです。それでも継続のその先には大きな力という果実が必ず実るのです。当方にできることは、少しでも負担を減らせるように教材や指導技術を改善することと、励ましながらどこまでも伴走すること・・・0歳の赤ちゃんから大学生まで、我が子のようにお手伝いをさせて頂ければと思っています。
 新年度が始まったばかりですが、だからこそ目先のことではなく大きな目標を再確認しておきたいものです。

15:45:00 | natalis | |