Archive for July 2015

01 July

<Natalis News>より 本当にめざすべきものに到達するために

 既報の通り、現在の小学生以下の子どもたちは、大学入試の抜本的改革後の受験者となることが予定されています。中でも英語こそ最大の目玉で、何としても4領域(聞く/話す/読む/書く)すべての力を備えた「世界標準を視野に入れた目標」を見据えて、根本的に変わらざるを得ない状況になっています。最近の報道・発信でも、「外部試験の導入」ということが盛んに言われているのを目にされた方も多いでしょう。
 英検、TOEFL、GTEC、IELTS、TEAP、TOEIC、等様々な外部テストの名称が出てきていますが、そういった4領域を測定できる試験結果によって大学入試の英語の点数を「みなし満点」にすることで導入を促進しようという考え方も方々で議論されるようになってきました。(概略は、文部科学省のHPに『大学入試に外部試験を導入する現実的方法』というわかりやすいPDF資料がありますのでご参照下さい。)各外部試験には、何回でもチャレンジできるというメリットがありますので、受験勉強が詰めの段階を迎える前に、最重要科目である英語だけは先に「みなし満点」が確保できるならこんなに有利なことはないでしょう。しかし、現状でほとんど測られることのないスピーキングを含め、すべての領域を前倒しで現在求められている以上に高いレベルに到達させるのですから、生徒にかかる負荷も非常に大きくなるはずです。まして語学なのですから、短期間の詰め込み学習では絶対に成果に結びつかないことは明らかです。
 このような時代の流れだからこそ、幼児期から英語に楽しくふれながら自然なリスニング/スピーキングとコミュニケーションの土台を作り、小学生からは徹底した少人数クラスで毎回必ずネイティヴ講師との実践的なレッスンを行いながら、日本人講師による文法から読解まで段階的に引き上げる授業を交えた当学院のナタリス・メソッドがますます意味を持ってくるものと期待されます。先の、外部試験導入の資料などでは、現在の入試のリーディング重視が目の敵のようにやり玉に挙げられていますが、英語力の根幹が読解力であるという確信もあえてゆるがせにしない点も強調しておきたいと思います。一時の流行に左右されることなく、少ない労力を発達段階に応じて積み重ねていくことで、最も高い点に着実に到達するという方針をこれからも守っていきたいと思います。
 校舎に掲示してありますが、小学生から在籍してきた高一のA君が、東京都の『次世代リーダー育成道場』の英語面接試験(課題に対するスピーチをしたうえで英語での質疑応答もこなすものです)を突破して北米派遣100名に選ばれました。高校時代に周到な準備をした上で1年間の留学ができれば、入試改革のあれこれを飛び越えて一気に「世界標準」に直行する道が開けてきます。そうです、もう今から始まっているのです!

01:32:35 | natalis | |