Archive for February 2016

24 February

荻窪本校 リニューアル完成! ふかふかカーペットでお待ちしています

 荻窪本校の教室およびホール部分のカーペットを刷新しました。色調も教室毎に変えて気分も一新、幼児ルームの赤ちゃんや幼稚園児さんたちもいっそう楽しそうで、出てくる英語も大きな声のような気もします。
 ただ今、無料体験レッスン実施中ですので、どうぞお気軽にお試しください。    荻窪本校 03-3392-7733

21:40:00 | natalis | |

01 February

<Natalis News>より すべての勝者を讃えて

  2月ともなれば受験生の皆さんにとっては、いよいよ最後の決戦の時を迎えることになります。これまで努力して培ってきた力のすべてを存分に発揮してくれることを、ただただ祈っています。
 当欄ではよく「発達曲線」にふれてきました。ひとり一人の発達の仕方や伸びる時期には大きな違いがあることを認識し先に行ってからより大きな成果が得られるように、我が子に合った計画を立てることが大切だという趣旨で。
 しかし、それは決して現状を追認して時期を待とうということではありません。教育とは、常に現在の殻を破ってより高いところへ自らを飛翔させようとする子どもたちの努力を促し助長する営みであるはずだからです。
 ですから、例えば中学受験が、12歳の春に義務教育の想定レベルをはるかに超える問題の出来によって進路を決定するようなある意味理不尽な制度で、ほとんど知性の早熟性を試しているだけのように思われたとしても、挑戦すると決めて、本人が納得してその戦いに身を投じたのなら、それは大いなる飛躍への契機とできるはずのものです。その挑戦は、それ自体がおそらく生きることと等価の、意味ある時間となります。ご家庭を挙げての協力と暖かい応援に支えられてのものならなおさらでしょう。そして、本当に自らの限界に挑み続けた者は、成長し脱皮するように大きく変わっていきます。
 人前でほとんど声が出せないほど引っ込み思案だったAさんは、テキストと問題制作者との対話である国語の記述問題にもほとんど答えられませんでした。自分の考えを相手に届く言葉にすることが苦手だったからです。それでも、まずは選択肢のある問題を使って一問ずつ対話を重ねていくと、だんだんと自分の言葉を紡ぎ出せるようになりました、宿題の問題用紙に見られたご家庭での丁寧なフォローの跡も徐々に少なくなってきて、志望校の過去問を数回分進めた頃には記述問題も自分の言葉でだいたい要所を押さえた書き方ができるようになってきました。無駄の少ないその解答文は、彼女の内言(心の中で考えている言葉)が引き締まってきて自覚的意識的な操作が可能なレベルへと一段上ったことを裏付けています。この力は、これからの彼女の伸びを保証してくれると断言できます。
 対照的に、Bさんは自分の感情を表に出すタイプで、はじめの頃は難しい問題になると頭を掻きむしって嫌がったり、やる気のない態度を取ったりしていました。けれどご両親は、腰を据えてそれを受けとめ、塾を変えたりといった何度かの大きな変更も導入しながら、常に最善の環境となるように配慮されていました。志望校が明確になり本気でそこに入りたいと思うようになったことと、苦しみながらも途切れずに一定の時間を費やしてきた成果がだんだん形になり本物の手応えになってきたのは、6年生の12月を迎えるころでした。相当な難問でも「がっぷりと四つに組む」ことができると例えたくなるような成長を見せてくれました。多少の粗さは残っていても、自分の力で難関校と言われる学校の問題に立ち向かっているという実感、つまり「自信」を今、彼は持てているはずです。
 センター試験の対策はしていなくても英語は満点近かったCさんは、東大の和訳の過去問を一緒にその出題意図を評価しながら解けるところまできていました。時には、問題文の内容から現代の世界の情勢やこれからの在り様についての議論になることもありました。そして、最後に残した要約問題は独力で仕上げたいと言ってくれたその瞬間に免許皆伝となりました。もう、大丈夫なのです。
 ここに書ききれない人たちも、まだみんな挑戦の途上ながら、自分の歩んできた道を振り返れば、そこにははるか下から続く長い坂道が見下ろせることでしょう。彼らも、支えてこられたご家族も、すでに勝者です。



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