Archive for January 2017

01 January

<Natalis News>より  「準備」から「実践」の年へ  〜中教審の答申:小学英語正式教科化〜 

 本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

 当学院では、荻窪本校は今年14年目を、吉祥寺校は、開校10週年を迎えます。そして、昨年荻窪本校に2号館を開校するなどより幅広くご要望に対応できるような体制固めに着手しています。高度な力をつける英語教育がますます強く、しかも喫緊の課題として求められていると考えられるからです。
 年末に出された中央教育審議会の学習指導要領改訂に向けた答申では、歴史教育の再編や主体的な学習方法「アクティブ・ラーニング」の導入等と並んで、小学校5、6年生での英語の正式教科化(これまでの外国語活動としての英語は3年生からに前倒し)や中学校での英語授業も高校と同様に原則英語で行うことなどが柱となっています。そして、その移行は小学校では2020年度の改訂より早く2018年度から実施できることになる見込みです。
 現在の、お遊びとも言われる小学校英語は、3、4年生に移して「導入」と位置付け、5年生からは教科書もテストもある「教科」となり、当然、「読み」「書き」の習熟も要求されます。それを受けて中学校の内容がいっそう高度化され、同時に「英語での授業」と謳われているように「聞く」・「話す」力もより高い目標が設定されることとなります。
 英語のこういった改訂はこれまでお伝えしてきましたとおり既定路線上にあるものですが、18年度つまり来年からの前倒し実施が見込まれるように、いよいよ現実に動き始めるのです。準備をはじめなければならない時期にきているということです。
 そのため学院の本年の目標/予定は、この準備をいち早く実行段階に移すことが中心となります。
(1)年中長児クラスのフォニクスにオリジナル教材も投入し、小学初級クラス教材も「読み」+「覚える」強化プリントを追加してリンクさせ、低学年のうちからよりしっかりした「読み」の力に基づく強固な土台を造り上げていきます。
(2)小学中級以上では、従来の英検3級合格レベルだけでなく、現在の中1並みに「書ける」力も養成する、特に語彙力も中学以降につながる形で計画的に高められるプログラムを導入します。(この(1)と(2)は、リスニンング力とコミュニケーションの感覚作りが十分に高いレベルで達成されていると判断できるが故の新展開です。幼児/低学年から、将来英語が「使える」人になることをめざす従来の目標を勉強中心に変更する訳ではありませんので念のため。)
(3)中学生にも語彙力増強プログラムを本格的に導入します。さらに、昨年から段階的に進めてきた、?文法の定着度アップ・システムと、?長文読解新教材シリーズの完成で、トップレベルのどこの高校入試にも最短距離で達成できる体制が固まります。
(4)高校段階では、従来の大学入試の長文読解力養成を中心としながらも、英検準1級の合格等も射程に入れた授業も必要に応じて選べるようにします。面接試験で試されるスピーキング力や作文力など、より総合的な英語運用力(これこそが本来の目標なのですが)を通常の受験をめざす授業にも導入して、中教審の謳う英語力を先取りして実現できるようにしていきます。
(5)以上を実施するために、荻窪本校2号館をフルに活用して、きめ細かなクラス編成で多数のクラスや個別指導枠がお選びいただけるようにします。また、中学生の数学指導も強化し、英語・国語・数学の3教科にいつでも対応できる体制をめざします。

 ※4月以降に向けた時間割は2月以降の発表となります。また、個別のご相談は、いつでも受け付けていますので、お気軽にどうぞ。


17:18:00 | natalis | |