Complete text -- "アメリカから嬉しいお便り"

11 January

アメリカから嬉しいお便り

 すでにご存知の通り、以前当欄でも触れた「世界の医療団」の赤羽桂子医師と同僚の看護師ビレム・ソールスさんが無事に解放されました。何はともあれ健康で無事に戻られたことを喜びたいと思います。

 うれしい知らせといえば、年が明けて海外から届いたカードの中に、なつかしいRさんの名前がありました。年長のはじめから3年半以上通ってくれていたRさんは、昨年からアメリカの小学校に通っています。ご両親との楽しそうなハイキングの写真に添えて、9月からの学校のためのESLクラスも(通常よりかなり早く)6月に卒業でき、現在では学校の宿題もほぼ自分でできていると近況が書かれていました。そして、何よりうれしかったのは、Rさん本人自筆の文章です。そこには、しっかりした文字で、初めてフィギュア・スケートのリサイタルに出場したときのことが書かれていました。作文としても上手な生き生きとした英語で、"I tried to make her smile by making funny faces during our performance. ..." といった描写が続いています。
 Rさんの場合は、海外赴任の可能性も高かったので、ご両親も計画的に英語力を育成することを考えられました。週1回の通常レッスンながら小1で英検5級を合格したように、当初から文法や読解も重視し、最後の1年間はネイティヴ講師の個別指導で読みとライティングを英語で教えるプログラムで備えていましたので、小3の秋には日本の高校レベルの副読本が読めていました。ですから、努力家で読書好きなRさんとご家族の上手なサポートも考えると、上記のような早期の適応もある程度予想できたことでした。(小学生以上で海外へ渡る場合は、実は読みと書きがポイントになるのです。)
 この順調なスタートから日本と海外とで様々な経験を積んで、Rさんもまたこの世界の全体を視野に入れた活躍ができる人に育ってくれるでしょう。そして、赤羽さんが記者会見で「なるべく早く自分の仕事である医療活動を再会したい」と語られていたような、人間として真の強さも身につけてくれることを期待しています。未来に期待が持てることは今を生きる者の喜びです。正月から本当にうれしい便りでした。

18:03:10 | natalis | |
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