Complete text -- "<Natalis News>より  覚える力は訓練で伸ばすもの"

01 October

<Natalis News>より  覚える力は訓練で伸ばすもの

 秋の英検に向けて、今回は特に小学生が多数がんばっています。初めて英検を導入した2004年から小3での5級合格者が出ていますが、それは特に進んだ生徒のチャレンジというような位置づけでした。それが今では、小1から続いているクラスなら3年生で5級相当の「まとめ学習の完成」が普通のカリキュラムとなっています。受験するかどうかは本人次第ですが、実力は全員中学1年生終了=5級のレベルに達するようになります。
 さて、そのような小学生だけでなく、受験や補習の中高生までを教えていて気がつくことがあります。それは、覚える力の個人差が非常に大きいということです。そして苦手な生徒の場合、「自分は暗記はダメだから」とか「うちの子は記憶力がよくないから」などと半ばあきらめたような態度が共通して見られます。しかし、これは絶対に間違いです!脳科学で言う「海馬の発達…」云々の話ではないのです。よほど無理なレベルでなければ誰でも覚えることはできるのに、自分に必要な覚える訓練をしてこなかった結果、苦手になりはじめているのです。中高生であれば、今からでも「自分に合った方法」で「覚える切るまで」やることを、つまりどれだけやればいいのかを全力で追求するべきです(教室では様々な方法を紹介しアドバイスしています)。しかし、問題は幼児〜小学生の場合で、これはお家の方にこそ一緒に考えていただきたいことなのです。
 記憶力は生まれつき備わった才能や適性の様なものではなくて、日々の体力作りのように時間をかけて「鍛え育てる」ものだと考えましょう。頭がいいから覚えられるのではなく、覚える練習を積んで覚える力がついているから覚えられるのです。特別の工夫が必要なわけでもなく、ずっと続けていく「訓練」であり、「その子に必要なだけ行う」という鉄則を忘れなければ必ず効果が現れます。まずは、どんなことでもよいので興味のあることを覚えて「いつでも自在に思い出して言える」ように練習しましょう。ポケモンや電車の種類なら簡単そうですね。そこから、日本語の語彙の分野、例えば、カルタ等でのことわざや四字熟語とか様々な知識(都道府県名、国名、俳句、等々)へと発展させます。英語なら、段階に応じて、単語や数、曜日、12ヶ月等のまとまった項目や定型表現から次第に文単位の問答(基本構文)などへ拡げていきます。
 最後に、絶対に必要なポイントをまとめておきます:
(1)必ず声に出しながら、
(2)目を閉じて=何も見ないで、意識的に思い出せるかをチェックしながら、完全に思い出せるようになるま
   で一気にやる(それが可能な量を単位とする)、       
(3)少なくとも、数時間〜半日後と二、三日の間にもう一度確認する。
 以上を、まずは適量から休まず続けましょう。そうです、今日からです!

18:46:02 | natalis | |
Comments
コメントがありません
Add Comments
:

:

トラックバック
DISALLOWED (TrackBack)