Complete text -- "<Natalis News>より 体験を言葉にするところまで"

01 July

<Natalis News>より 体験を言葉にするところまで

 休みの計画はお決まりでしょうか?今回この幼児/小学生版でお伝えしたいことは、旅行や里帰りなどの行事では、計画段階から子どもを参加させ、後で記録を作らせる(一緒に作る)ことを折り込んでいただきたいということです。
 世界的に注目されているイタリアのレッジョ・エミリア幼児学校や米国のいくつかの優秀児(gifted)教育コース等の成功している創造性教育の共通点に、言葉を通して体験を再構成させ子どもたちの内部で深化させる、そのために「記録」を大切にするということがあります。ただ日記を書くというようなものではなく、はじめに自由で豊かな(子どもが主体的に参加できる)話し合いがあり、大人の控え目で上手な助言もあり、さらにしっかりと考えたり試行錯誤できる時間が保証された上で、書き、まとめあげる制作活動とそれを発表する機会があることがポイントのようです。発表は、まとめの作品作りと同様、重要な目標の意味を持ちますが、家庭内の発表会でも十分です。小学生であればコンピュータを使ってまとめて印刷したりHPで公表するのも一法です。また、本やネットを使って疑問点を調べたり知識を整理することもお忘れなく。発表したり誰かに伝える過程で、言葉や自分の知識の体系が見直され鍛えられて、思索に強さと深さが生まれるのです。まだ文字を上手く書けない幼児さんでも、親が記録を作るところに巻き込んでいけば心に残る印象強い体験を言葉として確かめていく貴重な練習になるでしょう。
 真に高度な言語能力を育むため、体験と対話に満ちた豊穰な夏休みをお子様にプレゼントしてあげてください!(会員の皆様で、もしお見せいただいてもよい作品ができあがりましたら、当学院にて喜んで掲示させていただきます。絵、作文、本、壁新聞など、どんな形式でもお待ちしています!!)

00:01:00 | natalis | |
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