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01 May

<Natalis Newsより> 大学9月入学へ!? 改革の行方と対策は

 下村文部科学相が先月、政府の産業競争力会議で発表した教育改革プランには、グローバル社会で活躍する人材の育成強化のため、日本人の海外留学生を現状の2倍の12万人にするという目標が含まれていました。そのために、奨学金などの支援の仕組みづくりとともに、大学の秋入学制度の導入
も促すことにも言及されています。秋入学が一般化すれば、高校卒業後の半年間の“ギャップターム”に海外留学する学生が増加することが期待でき、産業界も巻き込んでそのための支援組織も創設するといったことが挙げられています。
 9月入学制度については、昨年東大が5年後を目標に全面移行に向けた検討に入ったことが報じられましたが、世界標準に合わせて世界中から優秀な学生を呼び込むということの他に、ギャップタームを利用して、学生にボランティア活動や留学などの機会を与えて経験値と国際感覚その他の知的体力をつけさせなければならないという危機感が根底にあるようです。
 ここに、同じく先月、自民党の教育再生実行本部が総理に提出した提言に(英語圏の大学留学に必須となる)TOEFL等の大学受験と卒業要件への導入が盛り込まれていたことなどを踏まえると、この国の高等教育はグローバル化に向けて抜本的な改革を伴って大きく踏み出していくことが確実となってきたと言えるでしょう。
 では、数年後、まさにその激変の時期に高校・大学へと進む我が子に、今何を考えておくべきなのでしょうか。すわ、英会話だ、英語がもっとしゃべれて、コミュニケーションがとれるような力をつけなければ、と思われるむきもあるかもしれませんが、当学院の生徒の皆様には、あえて、幼児や小学生に求めるべきは今の時点での会話力ではないということを強調しておきたいと思います。
 現在学習中の皆様は、幼児であればネイティヴ講師による英語だけで進むレッスンで様々な活動を「英語を通して」経験し知識と感覚の両面で蓄積しています。今はまだあまり英語を口にしない生徒さんでも、先生がどんなことを言っているのかはほとんど理解しています。自分や仲間に向けて目の前のこの人(=先生)がどんな意図をもって話しかけているのかを汲み取る力は週を追う毎に伸びています。小学生では、だんだんと英文が読めるようになり、英語という言語の構造や規則も掴んで、自分で意識して正しい文を作ることができるようになってきます。性格や思春期に近づく年齢のこともあり、クラスの中でペラペラと英語を話すことは少なくても、それは問題にはなりません。ネイティヴ講師を囲むほんの数名という環境で毎週英語を使い、学ぶ場が用意されているのですから、英語の知識面が伸びるのにあわせてコミュニケーション力も高まっています。英検を受け始められたら実感されることですが、リスニングのテストは本当に何も準備しなくとも満点に近い点を上の段階までずっと取り続けるだけの力が身についているのです。
 では、先の高等教育レベルを視野に入れた時に必要なことは何でしょうか。それは、逆説的に聞こえるかもしれませんが、まずは高度な読解力を早く身につけることです。難しい英文を一読でしっかり読み取れる力、第一段階は、私立の高校入試問題レベルの文章を、次に、大学入試二次試験の長文(これはTOEFLの英文とほぼ同等です)が、やはり初読で十分理解できる力を目指すべきです。リスニング力と相手の意図を汲み取るコミュニケーションの生きた感覚を身につけている当学院の生徒がそれだけの語彙力を含めた読解力を持てば、仕上げの準備を加えるだけでTOEFLにもTOEICにも、実際の留学にも対応できるはずですし、途中のハードルである高校入試や大学入試にも最大の効力を発揮することは実証済みです。また、最近は中高生の指導も充実してきて、道は一続きに進めるように準備してあり、小学高学年から中学生仕様の個別指導に早めに切り替えて、高校入試を含めた高度なレベルに確実に到達する方法を選ばれる方も増えてきています。ですから安心して、ただ、少しだけ先も見据えて、今の課題に取り組んでくださるようお願いしたいと思います。
 まだご入会頂いていない方は、ぜひ一度当学院のクラスをのぞいて見ていただければ幸いに存じます。現在、無料体験レッスンや中高生の個別相談会&体験レッスンも実施中です。

19:28:00 | natalis | |
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