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01 December

<Natalis News>より  進化する英検の活用は

  本年度第2回の英検の結果が届き、今回も受験者全員が合格していました。頑張った皆さんの努力を讃えたいと思います。
 今回印象に残ったのは、小4で準2級に合格したSさんです。私自身も二次試験の準備講座を1回担当しましたが、小学生で準2級以上を受験する場合に、面接試験で使用できる語彙と文の長さ(whenやbecauseなどの接続詞を含む複文構造の文が自然に使えることが要求されます)が課題となるケースが多いなかで、その面をどんどん伸ばして一息に3、4行に及ぶ文章で話せるところまで達成できたのには感心しました。
 ご存知の通り英検は今年度分から全級で「CSEスコア」を導入し、CEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)という国際基準規格にも対応させてユニバーサルな評価ができるようにと大きな一歩を踏み出しています(詳細は英検のHP参照)。これが5、6年後に実施される予定の大学入試の抜本改革に向けて英検やTEAP等の外部検定を入試免除など活用促進が謳われていることへの対応の第一弾と理解されます。世界基準にあわせて力が測れることは非常に重要なことですので、今後のさらなる展開にも注目していきましょう。
 ただし、いつものように一言付け加えさせていただきますと、英検等の検定試験はあくまで今の力の評価のために存在するのであり、それ自体を目標にしてはなりません。実際の言語運用能力の全体とテスト内容とは、どんなにテストが改良されても大きな乖離があるものです。実際、英検のHPにも紹介があるTEAPの開発者、上智大学言語教育研究センター長の吉田研作教授の研究室に毎月伺っていた時代にも繰り返しお聞きしたことです。当時の初心を忘れず、英語の4領域のコミュニカティウ゛な運用能力を高める<家庭学習の側に立った>教育の実践をさらに追求して参りたいと思います。

 *小学生で英検をどこまで受けるのがよいのか、その後の学習をどう組み立てるべきか、中高生の受験と英検との扱いは?私立一貫校の英検やGTECなどの対策は?等々、お問い合わせ下さい。 

01:01:11 | natalis | |
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