Complete text -- "<Natalis News>より  メタ学習力と学び続ける力を   〜0歳からの子育ての考え方シリーズ〜"

01 June

<Natalis News>より  メタ学習力と学び続ける力を   〜0歳からの子育ての考え方シリーズ〜

 6月に主要企業の採用面接が解禁となりましたが、実際には5月1日の時点で内定をもらっている学生の率は40%を超えるという報道があります。それだけ「売り手市場」ということなのでしょうが、ほんの数年前には考えられもしないことでした。
 景気は常に循環して山アリ谷アリとなり、我が子の時には、いったいどうなるのだろうと今から考えてみても誰にもわかりません。だからこそ、どんな時代状況にも対応できる土台づくりの基礎教育を家庭として考え実践すべきということで、前号の「自己防衛と安全保障」の話をさせていただきましたが、そこで挙げた3つの目標に加えてどうしてもお伝えしておきたかったことがあります。それは、「メタ学習力」と「学び続ける力」です。
 6月になりようやく新しい学年の勉強にも慣れてきたことでしょう。年少さん以上なら、学習内容の習熟だけでなく、それぞれの段階に合わせた「学び方」を身につけていくことも重要です。まず、毎日自分の仕事ととしてやるのが当たり前になるように習慣の力をつける。また、学び方も、例えば教科書を読んだり漢字や計算をするのにどのくらいの丁寧さ・持続時間・集中度と精度を持って行なうのかといった学習のやり方や、参考書・問題集などの選択、そして短期・中期の学習見通しなどの「メタ学習」の部分は、はじめは親が中心になって説明しながらわかるようにし、徐々に自分でできるように促していくことが必要です。
 中学受験を予定している方も、「4年生頃に塾に入れれば3年あればなんとかしてくれる」などと他人任せでは確実に失敗します。進学塾に行かせる前に、学習のやり方まで含めた自己管理がある程度までできるようにしておくことが成否の分かれ目になるとさえ言えるのです。
 中学1年生でもまだ中間/期末テストを目安とした中学校の勉強方法は未経験で、ノートの取り方からいわゆるテスト勉強の仕方までわかっていないことも多いはずです。もう一方的に言っても聞かない年齢ですから、本人が気付くように少しずつ話し合うようにできればよいのですが。学院では、個別指導の中学生たちには一度に言わず、状態を見ながら少しずつアドバイスするようにしています。
専門の技術を持った、信頼できる大人が、本人と並走しながら助言する、というかたちを徹底するために1対1の個別指導にこだわっていて、教科の学力だけでなく学び方や学ぶ力の伸びも注意して見守っていくことを方針としているのです。
 ぜひ、ご家庭でも今の我が子の学習の仕方をよく見てあげてください。そして、だんだんと自分で学ぶ姿勢に繋がっているか、それが生涯を通じ学び続けていける能力となり始めているのかを確認してください。
 お子様の年齢の「メタ学習力」の詳細につきましては、いつでも教室でお話しさせていただきます。

18:52:00 | natalis | |
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