Archive for February 2011

01 February

<Natalis News>より  長く続け、確実に大きく伸びる!〜方針と補助〜

 寒さが一段と厳しくなり、風邪やインフルエンザの流行もピークを迎えつつあります。体調のせいか、あるいは、早くも話題に上る進級進学のことで気持ちがざわついてしまうせいか、集中度が低下してしまうお子様も見られ、講師陣の注意レベルを引き上げて見守っています。
 さて、そんな時のご家庭の対応には、大まかに見て二つのタイプがあるようです。体調などの状態は気遣いながらも「やるべきことはやる」という不動の方針であたられている場合と、その時々の子どもの調子にあわせようとするあまり心配したり悩んだりされて方針やルールが変わってしまう場合です。体調とは別に、反抗期や理由がよくわからない子どもの変化などに遭遇すると、後者の方が多くなるようです。
 子どもの成長過程ではその時々に発達の「方向」があり(身長が大きく伸びる時期と体重が増える時期が違うように、様々な能力も大きく伸びる旬の時期が異なります)、外部要因との組み合わせから、ひとつのことを継続していくためには幾度となく試練の波がやって来ます。子ども自身はあらゆる手段を使って、体も心も「ラクなもの」や「今面白いと感じるもの」の方へ進もうとします。長期的な視点を持てないと言い換えてもよいでしょう。だからこそ、ご家庭の方針をどんな時でも堅持すること、常に進むべき道からはずれないようにガードしてやることが大切になってきます。それとともに、少しだけ手助けをしてやることも忘れてはなりません。
 長く続けて高い成果に結びついている生徒たちのお家での状況を尋ねてみますと、いくつかの共通点が浮かび上がってきます。まず、年齢にかかわらず、レッスン日以外に少なくとも週に2,3日は、テキストを広げたりCDを聞いたりといった復習を行うこと。ただし、時間は10分〜30分と短めでも十分。宿題のある年齢の場合も何回かに分けてやる方が効果的で、できるだけ間を開けないように心掛けることがポイントです。それから、親子の会話の中で英語を話題にすること。教え込もうとするのではなく、常に我が子のしている内容と身につき具合に関心を持っていることが伝わることが大切です。普段の話から英語は絶対に習得すべきものだとあたり前に考えるようにしたいものです。そして、ここぞという節目の段階にきたら、時間をかけてでも教えたり、練習させたりして学習自体を補助してやること。例えば、就園児クラスでアルファベットの書きを始めて数ヶ月たって慣れてから → 鏡文字やあまりに不合理な書き順などのチェックと、よりラクに正しく書けるように教える。小学生クラスになって毎週の宿題がでるようになったら → 声に出しながらお手本を丁寧になぞってから書く習慣がつくまで見てやる。あるいは、書いたものを一緒に音読することでも効果的。そして、小学生クラスで1年前後したら最初の「まとめ」の段階に入ります。英文が正確に読めることが必要になりますが、ここで時間がかかる生徒も多いのです。本人が読み方を掴むまでは、保護者の方の補助が大きな力になります。一緒に読んで言わせたり、単語カードやノートを作って苦手な語を克服したり、教室の講師に相談しながら我が子にあった方法で乗り越えさせてあげてください。他にも「覚える」こと自体の練習や工夫が必要な子もいます。いずれにしても、我が子をよく見て、少しでも早い段階で的を絞ってしっかり手をかけていただくことがコツと言えるでしょう。細かくみれば段階毎にたくさんのポイントがありますので、詳細はどうぞお気軽にお尋ねください。
 将来のことを本気で考えてこの英語学習を始められたことと思います。ヴィジョンと方針はぶれないように、最小限の労力で大きな成果に到達できるように効率的な補助を心掛けていただければ、大きな波も必ず越えられます。そうした「今」の連続の先にだけ、めざす“将来”が来るのです。

00:30:00 | natalis | |