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01 November

<Natalis News>より 中学受験の英語、「選択」が「必修」になる日

 現在幼児から小学低学年のお子様をお持ちでしたら、中学受験をどうするかということが大きな選択ポイントとして気にかかっていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。地域柄から、非常に多くの方が力の入れ具合の差こそあれ、中学受験は(少なくともその勉強は)予定されているようです。
 そこに英語も加わります、とお伝えしたらどうでしょう。
以前の「小学校の英語は外国語コミュニケーションの入り口でお遊びみたいなもの」という「常識」は、公立でも小学5、6年生で英語が正規教科として位置づけられ、国語や算数と同様にテストで習熟度が評価されるようになると大きく変わることになります。昨年から既報の通り、2020年の指導要領改訂を待たず来年18年度から前倒し実施が始まるのです。そして、正規教科となれば中学校側でも、その達成度を測るべきと考えるのは当然の成り行きですし、大学入試改革が明確になるなかで、中高一貫の進学校は何より英語のできる生徒が欲しいのです。その先の就職戦線という実業界からの圧力や世界に通じる人材育成を考えると、大学までつながる付属校でもやはり英語力を高く伸ばせる素地の明らかな生徒を求めていると考えられます。当学院でも有名私大の付属校に通う生徒たちは、大学の必修英語で行われているような英語だけでのディベートやプレゼンテーションの授業が高校から本格的に始まり、特に帰国生でない上位クラスの生徒たちはレベルの高さにかなり苦労しています。
 また学院の方にも、これまで中学受験の学校説明会の案内なども全くなかった有名進学校から(帰国生コースとは別の)英語を中心とした新しい中学入試選考方法の説明資料が送られて来たりし始めています。実際、今年春の段階でも100近くの中学校で何らかの英語を含む試験方法が導入されているという調査もあり、正規教科の英語を学んだ生徒が受験しはじめる3年後以降は英語が無い受験方法の方が少数派となるのが必然とさえ言われています。そのとき注意するべきは、中学受験の英語は他教科のように細かい知識を詰め込んだ度合いを測ったり、深い読解力を調べたりすることは(小学英語の内容から)難しく、基礎的な知識とコミュニケーション力に重点が置かれるはずだということです。例えば、送られて来た某伝統ある女子校の案内では、帰国生入試とは別の枠を新たに設けて、要項で「ネイティヴ講師と英語だけでコミュニケーションがとれる」ことを求めています。緊張する試験の場で、初めて会う外国人の先生と英語でのやり取りができるためには、相当なコミュニケーション力と慣れが必要で、付け焼き刃の直前対策でどうにかなるものではないことは断言できそうです。配点が英語100点満点と算数50点の2教科での入試コースですから、英語重視が明らかです。また、そこまでの試験はまだ実施しないまでも、英検などの外部の資格を優遇する制度のある学校はますます増えてきています。
 中学入試を「英語力で突破した!」という事例もどんどん多くなることが予想されますので、今後の動向にご注目ください。当学院の小学生コースでは、ネイティヴ講師と日本人講師のW担任制で、単にコミュニケーションの経験値を上げるだけでなく、より高度なレベルまで積み上げて中学入学後から高校(入試)以降までも射程に入れた総合的な成果をめざしています。中学受験や英検を含めて将来の見通しや現在のポイントなど、個別のご相談も常時行なっていますので、外部の方もお気軽にお問い合わせください。

00:29:00 | natalis | |
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