Archive for 01 January 2015

01 January

<Natalis Newsより> 新たな時代に向かって カウントダウンはじまる 〜中教審の「答申」より〜

あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

 昨年12月22日に、中教審(中央教育審議会)の答申が出されました。めざすべき高校〜大学教育の内容やそのための大学入試等の改革案が盛り込まれており、現行のセンター試験を廃止して全く新しいテストを導入する等、抜本的な見直しがなされているため、様々に報道されているのはご存知の通りです。答申通りに実施されれば、現在小6の生徒が大学に進む年から切り替わることになります。(ただ、新聞記事などマスコミの報道は各社の考えに沿った強調や省略があり、毎度のことながら、偏ったイメージを持たされそうな記事も見受けられますので、ぜひ、原本にあたった上で広く情報を集められることをお勧めします。原本は、文部科学省のHPにあり、長いので教室にはわかりやすいまとめ図の資料だけを掲示しておきます。)
 ここでもうひとつ注目しておかなければならないのは、同時に提出された「子供の発達や学習者の意欲・能力等に応じた柔軟かつ効果的な教育システムの構築について」と題する答申です。これは、一言で言えば、小中一貫教育へ現行の6・3・3制を改めようということで、先の高等教育部分の改革に対して義務教育部分に大きく手を入れようとするものです。いじめや「中1ギャップ」の問題から大学への飛び入学の制度化など、かなり踏み込んだ記述もありますので、ぜひこちらもご覧下さい。
 今回は、詳細に触れる余裕がありませんが、この国の教育が時代の変化を睨んで大きく変革しようとしており、今年はその準備が本格的に始まる年と位置付けられそうです。そして、各家庭の立場ではそうした変化に向けた長期的な準備を(情報収集や心構えからだけでも)開始するときでもあります。大学入試改革では、いずれも仮称ですが、「高等学校基礎学力テスト」や「大学入学希望者学力評価テスト」といったまったく新しい試験が、従来のテストとは評価の観点を異にする内容で(知識・技能だけではなく思考力・判断力・表現力等を中心に評価する、と謳われています。)実施されるようになるということです。我が子が導入当初の中高生だと想像してみたうえで、その時実際何が頼りになるかと考えてみてください。結局頼れるのは本人の力だけなのは明らかで、大きな変動に翻弄されることの無い、しっかりした知力の基礎部分をもっと早い段階で固めておかなければならないと思わざるを得ません。それは家庭が、他でもないこの家庭だけが我が子のために長期的な計画の基に高い
基準で保障してやれることなのです。
 なお、上記答申では、当然のことながら英語の運用力養成の必要性も繰り返し強調されています。当学院でも、来るべき新たな時代に向けた英語教育をもっと早く高い次元で実現できるように、さらに改善に取り組んで参ります。本年もどうぞご期待ください。

15:47:00 | natalis | |