01 December

<Natalis News>より 幼児・低学年の時からこそ   〜0歳からの子育ての考え方シリーズ〜

 当学院の最も大きな特長の一つは、0歳から大学生や社会人までの成長・発達をひとつながりの視点で見て、それぞれの段階に合わせて最適の「教育」を提供する、というコンセプトです。教育にカッコがついているのは、あくまで家庭教育の側に立って(一方に制度としての、園や学校の教育がある前提で)この目の前の“我が子の将来”を考えて行なう教育という限定があるからです。
 さて、一人ひとりの子どもたちと5年どころか、8年、10年、最長15年、とつきあってきて思うことはたくさんありますが、知力の養成という観点から共通して言える重要ポイントの最大のものは、やはり、幼児期と小学低学年時の、または、その時期からの、働きかけと能力の土台作りに関するものです。
 その第一は、もちろん当欄でも何度もお伝えしている「読書力」につながる言語能力の養成です。今回は要点だけにしますが、生まれたときからの語りかけから、言葉をたくさん覚え始める2〜3才の時期の声かけと読み聞かせ、文字の読み〜一人読みへと進めながら、読みの「質」(=正確さと深さ)をどう高めていくか、そして、小学校に入ってからは、いかに2、3年生での抽象的な言語の世界への離陸を成功させるか。今の状態をよく見極めながら、あらゆる手を尽くして、「安心できる読書」=内容を吸収しながら自然に語彙と読解力を高めていく読書、ができるところまで独り立ちさせるかが、その後の知力の発達と学習の進捗に非常に大きな影響を及ぼすのです。
 第二は、“心の器”作りと言うべきでしょうか。生態学的には、ヒトも外部の環境に影響されると同時に働きかけ利用ながら、自らも変化して成長していく生物です。自分を取り巻く人や物事をまずしっかり受け止め、前向きなプラスの姿勢でかかわっていける心の状態ができていれば、日常のあらゆる経験からどんどん吸収して、学びの底力となる人間の厚み、つまり環境変化への対応力を養うことができます。そのためには、幼児期から、身近な人々と愛情に基づく深い関わりの“やりとり”を経験することです。日々のちょっとしたイヤなことから大きな挫折まで、成人するまでは実に様々な想定外のことが待ち受けていますが、それらを越えてもずっとまっすぐに進んで行ける、究極の素直さや誠実さは、先天的な気質とは別に、周囲の環境から時間をかけて育まれるものであることを覚えておきたいものです。(これも、詳細や具体的な方法論については教室で!)
 第三に、習慣と継続の力を挙げたいと思います。これはあまり説明の必要はないでしょうが、やはり、人の成長を助け支えるという点で実に大きな効果を発揮するものです。生活や活動の全般にわたって、目先の何かによってむやみにを変えないこと、つまり、方針がぶれないこと。そのためには、幼児期から我が子にとって何が大切なのか、ずっと先の方までを見通しているのか、を吟味して目標や方針を定めるべきでしょう。その上で、決めたことを、たとえ親の方が苦しくなるほどのことがあってもなんとか続けさせられれば、目に見えにくくとも確実に大きな地力が形成されていきます。
 ちょうど先日、11年間続けてくれたAさんが、第一希望の立教大学の推薦入試に合格したと報告してくれました。途中には何度か中だるみというか、友達や先生と話すことが楽しみで来ているような時期もありましたが、本質的には素直で前向きな性格だったので、山あり谷ありを乗り越えて続けることができ、英検取得や英語の成績や実力が決め手となりました。Aさんの将来を自信を持って祝福できるのは、彼女の長い学びの日々の努力と習慣として根付いている“乗り越える力”を知っているからです。いつのまにか英語を活用して世界へ羽ばたこうとする学部を志望していたことも、当方にとっていっそうの喜びです。

02:18:26 | natalis | |

25 November

小学校が決まったら、英語をはじめましょう!

 小学校に合格した皆様、おめでとうございます。親子でたいへんな努力を続けてこられた『ご家庭の勝利」ですね。頑張ってきたお子様をしっかりほめて達成感、自己効力感を十分もたせるように、これまでの厳しい試練を価値あるものにしていただいていることと思います。
 万一、今は不十分な結果だと思われる場合も、長い成長と学びの道のりのなかで必ず努力してきたことの成果を感じられるときが来るはずです。人生において無駄なことなど何一つないのです。気持ちを切り替えて前を向いて進みながら、陽のあたる季節が巡ってくるのを待てる強さのある姿勢をもつための糧としたいものです。
 いずれにしても、道はまだはじまったばかり。受験をまったくしなかった人も含め、これからどう過ごすかが大切なことは言うを待ちません。
 では、ここから何が一番大事になるのか?と、問われて答えは出ているでしょうか。実は、例外なく全員に共通して絶対に重要だと言えることがあります。
 それは、読書力と英語力です。
 何冊かの読書ではなく、大人になっても本を読む人になれるだけの国語力・読解力・読書習慣が備わった、読書する力。そして、世界中の人に向けて開かれたコミュニケーションの能力と姿勢、感性を伴った、<読む・聞く・話す・書く>ことのできる高度な英語力です。
 この2つは、家庭教育の(最低限達成しておくべき)目標でもあります。学校の方針や内容にかかわらず、なんとしても我が子に、その将来のために絶対に身につけさせてやる<親の務め>ともいえるでしょう。家庭の教育は、学校の補填ではなく、我が子の将来のための《安全保障》であるべきです。そのとき、上記2つははずせない共通項であると確信しています(山ほどの事例とともに、理由の詳細を際限なく語ることができますので、ご希望の場合はご連絡ください。今はこれだけにしておいても十分ご理解いただけると思います)。




19:01:59 | natalis | |

24 November

英検速報 小6で順2級合格、他

 今年から英検3級にライティングが加わって生徒の、特に、小学生受検者の負担が高まっていることは、何度かお伝えしています。ただ、それで慎重になりすぎる必要は無く、従来の受検レベルに達している人たちはみんな難なく合格しています。今年も、小学生で英検3級合格という目安は、中学受験が厳しい人たちを除いて、十分できています。思春期でもあり、必要以上に慎重になって受検を避けてしまう人たちもいますが...。
 そんななかで、小6のYさんは中学受験の勉強もしながら(国語も当学院で個別指導を受講しています)、今回、見事に英検準2級に合格しました。最も心配していた語彙の学習もなかなか時間が取れず、なんとかひと通りというところまでが精一杯でしたが、ライティングでもしっかり高得点を挙げ、2次試験も一度の対策授業で十分こなせる域に達してくれました。国語を含めたこれまで積み重ねてきた底力がものを言った結果だと思います。この勢いであと2ヶ月あまりに迫ってきた中学受験も頑張ってくれることを期待しています。
 中学生も、テストに臨んで“書いて”しっかり答えられる力をつけながら進んでいるので、中2で中3の文法内容を学習しているくらいの進度の生徒たちも、英検準2級には合格し始めています。この先、中3の前半のうちに読解教材がかなり進むことになりますので、中学生のうちに2級合格までは十分射程内です。学校行事や部活などの日程の都合で受検できない人たちが多かったのは少し残念でしたが、英検は目標ではなく(つまり、あまりその為に時間をかけることなく)あくまで力試しとして使うことを推奨していますので、次回で大丈夫です。

18:44:04 | natalis | |

01 November

<Natalis News>より 中学受験の英語、「選択」が「必修」になる日

 現在幼児から小学低学年のお子様をお持ちでしたら、中学受験をどうするかということが大きな選択ポイントとして気にかかっていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。地域柄から、非常に多くの方が力の入れ具合の差こそあれ、中学受験は(少なくともその勉強は)予定されているようです。
 そこに英語も加わります、とお伝えしたらどうでしょう。
以前の「小学校の英語は外国語コミュニケーションの入り口でお遊びみたいなもの」という「常識」は、公立でも小学5、6年生で英語が正規教科として位置づけられ、国語や算数と同様にテストで習熟度が評価されるようになると大きく変わることになります。昨年から既報の通り、2020年の指導要領改訂を待たず来年18年度から前倒し実施が始まるのです。そして、正規教科となれば中学校側でも、その達成度を測るべきと考えるのは当然の成り行きですし、大学入試改革が明確になるなかで、中高一貫の進学校は何より英語のできる生徒が欲しいのです。その先の就職戦線という実業界からの圧力や世界に通じる人材育成を考えると、大学までつながる付属校でもやはり英語力を高く伸ばせる素地の明らかな生徒を求めていると考えられます。当学院でも有名私大の付属校に通う生徒たちは、大学の必修英語で行われているような英語だけでのディベートやプレゼンテーションの授業が高校から本格的に始まり、特に帰国生でない上位クラスの生徒たちはレベルの高さにかなり苦労しています。
 また学院の方にも、これまで中学受験の学校説明会の案内なども全くなかった有名進学校から(帰国生コースとは別の)英語を中心とした新しい中学入試選考方法の説明資料が送られて来たりし始めています。実際、今年春の段階でも100近くの中学校で何らかの英語を含む試験方法が導入されているという調査もあり、正規教科の英語を学んだ生徒が受験しはじめる3年後以降は英語が無い受験方法の方が少数派となるのが必然とさえ言われています。そのとき注意するべきは、中学受験の英語は他教科のように細かい知識を詰め込んだ度合いを測ったり、深い読解力を調べたりすることは(小学英語の内容から)難しく、基礎的な知識とコミュニケーション力に重点が置かれるはずだということです。例えば、送られて来た某伝統ある女子校の案内では、帰国生入試とは別の枠を新たに設けて、要項で「ネイティヴ講師と英語だけでコミュニケーションがとれる」ことを求めています。緊張する試験の場で、初めて会う外国人の先生と英語でのやり取りができるためには、相当なコミュニケーション力と慣れが必要で、付け焼き刃の直前対策でどうにかなるものではないことは断言できそうです。配点が英語100点満点と算数50点の2教科での入試コースですから、英語重視が明らかです。また、そこまでの試験はまだ実施しないまでも、英検などの外部の資格を優遇する制度のある学校はますます増えてきています。
 中学入試を「英語力で突破した!」という事例もどんどん多くなることが予想されますので、今後の動向にご注目ください。当学院の小学生コースでは、ネイティヴ講師と日本人講師のW担任制で、単にコミュニケーションの経験値を上げるだけでなく、より高度なレベルまで積み上げて中学入学後から高校(入試)以降までも射程に入れた総合的な成果をめざしています。中学受験や英検を含めて将来の見通しや現在のポイントなど、個別のご相談も常時行なっていますので、外部の方もお気軽にお問い合わせください。

00:29:00 | natalis | |

01 October

<Natalis News>より 深く掘り下げて考えられる人に   〜0歳からの子育ての考え方シリーズ〜

 どんな分野であれ知的で生産的な人は、ただたくさんの知識を持っているということではなく、まず、細部まで深く掘り下げて考えることができ、さらにあらゆることの繋がりあった全体像とともにその関連の中で判断することができる、
そんな思考活動を普通に行なえる人だという言い方ができるかもしれません。それは、勉強でも仕事でも、何かをうまくやり遂げるために必要な力でもあります。
通常は、小学生から中高生へと成長する過程で伸びてくる力ですが、差もどんどん大きくなってくるのも事実です。では、我が子にそんな力を備えさせるために、子育てや働きかけには何かポイントがあるのでしょうか。
 こんなことを書いていますのも、実は、最近の子どもたちに共通して、深く考えようとしない、否、深く掘り下げて考え抜こうとした経験が乏しすぎるのだと感じさせるケースが非常に増えているからです。思考の短絡傾向と言ってしまえば昔からあることですが、学校の成績の良い生徒たちの多くからも感じ取ることができます。数日前に国立大学で教鞭を取る友人と話したときも同じ話題になりました。30年以上子どもたちの思考力の獲得と伸張というテーマを持ってかかわってきたものとして、危機感を抱かずにはいられないのです。
 さて、途中の分析は煩瑣になりますので今回は割愛しますが、(発達心理学や教育環境についての調査・研究や実際に生徒を指導し観察した経験から)これだけは注意したい子育てのポイントは:

(1)遊びと経験を見直そう・・・赤ちゃんのときから、親が教えたり手を添えてやったりしてできるようになったら、後は自分でいろいろなやり方でやってみることをもっと奨励すべきでしょう。それは、5、6歳以上になると、何かを本格的にやってみる体験になることもあるはずです。模型飛行機を手作りして飛ばしたり、時計やラジオを分解したり、さんまの内蔵を取り出しながら料理したり、
かつてはよく行なわれた遊びが備えていたような、自然と細部を掘り下げ全体を統合しながら何かを無意識に学び取る経験は今や相当に意識的にならないとさせられなくなっています。

(2)テレビゲーム/スマホやパッド/ドリルへ依存を減らそう・・・受動的で、短絡的な遊びの代表はわかるとして、ドリル学習もそればかりに頼りすぎると、時間に追われて考えずに答だけを出そうとする頭を養成する訓練になってしまう危険性があります。親の側の便利なツールは、子どもの成長と学びの観点からはどうなのかと常に精査される必要があるはずです。

(3)やはり対話と読書が決め手!・・・生まれたその時から、たっぷり言葉をかけて反応をみてはまた声をかける、最も大切な働きかけ。それはやがて話せるようになったら、対話として段階を上げていかなければなりません。小学生でも、中学生であっても、自分の考えを的確にまとめて人に伝える訓練は家庭でのふだんの会話からでしょう。それを支えているのが、読み聞かせからはじまる読書の蓄積です。そして、何かを追求するような、それこそ自分の興味を掘り下げていく読書が習慣づくまで様々にサポートをしていかなければなりません。(その方法はいつでも教室でお話ししています。)

 想像してみてください、自分で納得するまでとことんやってみる経験を積んでいる子どもが、自分の興味の探求のために次々と本を探して読み込んでいる姿を。彼女/彼が、たとえば、小3でも中3でも、あとはもう安心だと思えるのではないでしょうか。 

00:01:00 | natalis | |