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04 January
<Natalis News>より 今年改訂される学習指導要領を はるかに超える成果を全員に!
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。2020年度は小学校の学習指導要領が全面実施となり、中学校も来年度実施に向けて移行措置が本格化する年です。
ご存知の通り、大学入学共通テストでは英語の外部試験や記述式問題の導入が中止されるなど、いわゆる、上からの改革は一頓挫あって雲行きが怪しくなっていますが、指導要領改訂は、下の方、つまり幼稚園教育部分が18年度から既に始まっていて、着実に実施されていくはずです。
さて、小学・中学部の改訂で重要なことは、何度もお伝えしていますように、英語(指導要領では「外国語」)が、小学高学年で本格的な教科の扱いとなり、それを前提として中学校の英語が授業時間数は現状のままで高度なものになります。総論においても、従来の「○○の力を育成する」という教える側の目標から、「何ができるようになるか」と結果を明確に求めていて、さらに、「どのように学ぶか」にまで踏み込んでいるも特徴です。
小学5、6年生の内容が最も気になるところですが(3、4年生も必修ですが、習熟度を評価しないので、現行の導入としての言語活動と大差はないはずです)、聞き取ることに加えて、話すこと(会話とスピーチの2種類)や書くことも求められます。英語の内容としては、過去形や不定詞・動名詞を含む文、否定の命令文までで出てきて、単語数も600から700語(下限が600で700を超えても構わない)に連語や慣用表現も加わります。これは、ほぼ現在の英検5級レベルに相当しますので、当学院の小学生クラスなら小1からでも2、3年で十分到達している内容です。指導要領にはコミュニケーションという言葉が何度も出てくるように、会話のやり取りや発表などの実践的な活動ができることが重要になりますので、いっそう有利かもしれません。小学生クラスの学習を低学年から続けていただいていればもっと先まで、英検で言えば4級、3級から頑張れば準2級までも進めますし、ネイティヴ講師との会話時間もずっとありますから、読み書きであれ会話や発表であれ余裕を持って臨めるはずです。
しかし、実は「余裕」ではなくて、中学以降のことを考えると、むしろ, 絶対に「必要」だとお伝えしたいのです。上記の高学年の英語は、年間70単位つまり現在の授業時間に週2コマ追加して実施されますが、中学校では、時間数は同じ週4コマのままで、仮定法や現在完了進行形などの現在の高校文法事項が追加され、なによりも単語数が現在の1200語から2200から2500語(小学校での最低600語を含む)を身につけることになります。これは、これまでなら最上位の私立高校入試の難解な長文問題に近いもので、今後全員がそこまで到達することが求められるわけです。その上、「対話的な活動を重視」するため、「授業は外国語で行うことを基本とする」とされています。都の教育委員会も、都立高校入試に、民間委託で英語スピーキングテストを導入することを発表していますが、英語を使える力がより高いレベルで要求されることも間違いありません。
新しい時代を切り拓いていくのは子供たちなのです。大学入学共通テストの問題から、都立高校入試もどうなるかわかりませんが、制度に左右されずに本当に必要な力をつけることを家庭教育の立場から考える必要があります。今年も、我が子に大切なことは何かにこだわって、絶対に達成すべき大きな成果のために、精進して参ります。