Archive for February 2010

27 February

合格者たちは既に新しい挑戦をはじめています!

 今年も受験という戦いを終えた人たちがまた戻って来てくれはじめまいした。
 中学受験には英語は必要ないので、入学後のことを考えて頑張っていても最後の1年位はどうしても休まざるをえなくなるのは仕方のないことです。それでも、中学高校では英語が最も重要で差がつきやすいということをご理解いただいていて、合格発表後直ちに戻ってきていただける方が少しずつ増えてきました。
 例えば、早稲田系列に見事合格されたKさんは、5年生のうちに英検4級まで取得していた生徒さんですが、約1年ぶりに帰ってきて早速再開してくれました。中学生以上は個別指導なので、これまでの学習経歴にあわせて最善最速の方法が計画できます。彼の場合は、中2レベルの英語はすぐに思い出せましたが、難関校の高校内容以上の授業を想定して、正確さに注意しながらもう一度中2のはじめからの復習を行い、その上で早く中学内容を終わらせて高度な英文の読みに入る計画をたてて3月末までは週2回で進めていきます。彼が入学後に学内でどの位置に居ることになるか、少なくとも英語に関しては私たちは確信をもっています。他にも同じような個別計画で進めている人たちがいます。

 高校受験での合格者にも合格発表後も平常通り続けている人たちがいます。受験の厳しさを知れば知るほど、その先の本番への備えを緩めてはいけないことがわかるのです。新たな挑戦はもう始まっているのです。

00:29:00 | natalis | |

23 February

【合格速報】英語は、希望の職業への道

 大学受験生から本当にうれしい合格の報告が届きました。二人とも英語が苦手でどんな勉強の仕方をしたらよいかわからない、という状態で来られたのですが、見事目的を達成してくれました。
 彼らの特徴は、高3になってから将来なりたい職業がはっきり決まり、明確な目標を持ったことで最後まで諦めずに頑張れたという点にあります。それらの職業につける学部学科を持つ大学は自宅から通学できる範囲には数校しかなく、年々入学が難しくなっている状態でした。しかし、入試要項を調べてみると少ない科目数で受験することもでき、英語さえ点が取れればなんとかなる、と思えたのです。中学校段階から一気にやり直し、焦る気持ちを抑えて根幹となる読解訓練を地道に進めたことで、基本的な力がついてきたと感じることができるようになりました。いわゆる「傾向と対策」的な内容は二人とも12月以降でしたが、よくがんばって、基本が定まればなんとかなるというよい実例になってくれました。(一人は国語の対策も手伝いました。)
 将来のことをきちんと考えられるような人たちは、少しくらい苦手な教科があっても乗り越えてくれるものです。その手伝いができるのは、私たちの真の喜びです。そしていつもながら感じるのは、入試における英語の大きさ・重さです。まだ受験なんて先のことと感じられている小さい子の保護者の方にこそ知っておいていただきたいと思います。

00:31:00 | natalis | |

22 February

【合格速報】豊島岡女子、他

偏差値70クラスでは、例年通り、豊島岡女子学園の合格がでています。
65以上クラスでは、西武文理(選抜)や、成城高校も。英語が大の苦手で、進学塾の先生にも「見放されそうになっていた」(本人談)S君は、年が明けてからもどんどん伸びて、なんとか間に合ってくれました。高校入学後もさらに飛躍できるだけの長文読解力の土台はできたので、3年後が楽しみな一人です!

17:06:00 | natalis | |

21 February

【合格速報】第一志望合格! 

今年も合格発表の季節。早々に嬉しい報告が飛び込んで来ています。

悩んだ末に第一志望をICU(国際基督教大学高校)にしたKさんは、見事合格!特に英語のレベルが高くて志望を迷ったのですが、高校レベルの長文を読みこなす力がついていたので、こちらの予想通り大丈夫でした。

17:06:00 | natalis | |

01 February

<Natalis News>より  心の“燃料計”が見えていますか?

 何歳であっても、いつも明るく幸せそうで、みんなに好かれる人がいます。それは、特別な技能や能力でも、まして経済的な地位とも関係なく、その人の心のありように由来しているのでしょう。自足することを知り、周囲を優しい光で照らす満月のような福々とした心をもった人になりたいものです。
 さて、ではどうすればそうなれるのか、です。人生経験を重ねるなかでそんな境地に達した場合もあることでしょうが、多くは幼児〜子ども時代の「心の環境」と思春期の自己形成が鍵となるようです。前者については、ほとんど親や家庭という外部要因の問題であるわけですから、親としてはなんとかしてやりたいと思いますし、責任があると言えるかもしれません。
 まずは赤ちゃんを例に考えてみましょう。生態学的に記述すれば、赤ちゃんは養育者に食べ物とともに安全と安心を求めます。お腹が空いたら泣きますし、音でも気温でも何か脅威と感じたら泣いて知らせます。生存の為に必要な環境を整えてもらう欲求です。また、自分の成長を助ける刺激を与えることも要求します。例えば、世話をしていると、かわいい声を出して反応しもっと多くの声かけを引き出そうとします。それはやがて言葉を獲得するために必要な言語刺激なのです。そして、これら食べ物や環境や言語などの充足と同時に、安心させてもらうこと、つまり、「大好きだよ」「守ってあげるよ」という養育者のメッセージを確認したがっているのだと言えるでしょう。
 そんな赤ちゃんですから、欲求が満足されているかどうかが常に最大の関心事で、その充足感や飢餓感の長期的な状況が感情や性格の基底となる部分に影響を与えることは想像に難くありません。では働きかけをどうすべきか考えてみますと、空腹にさせたらいけないからといつもお腹が空く前にミルクを飲ませようとするような育児がだめなことは明らかです。赤ちゃんが本当に求めているのは自分のことを考えて満足させてくれているという、いわば相手の“心”をやり取りのコミュニケーションの中で確認することなのです。そう考えれば、「大丈夫だよ、わかっているよ」というメッセージを込めて、実際の言葉も添えて世話をしてやるという方針でよいことがわかります。
 赤ちゃんを例にしてきましたが、2歳でも5歳でも小学生になっても、この「気持ちの充足」の大切さは変わりません。ただし、言葉で伝える比重は年齢とともにどんどん大きくなります。例えば、2歳で最初の反抗期が来たとき。何でもいやがってやりたがらない。あの手この手もまったく通じず、親を困らせようとしているのかとさえ思えてくる、そんな時はどうでしょう。「何回言ったらわかるの」「どうしてあなたはそうなの」「お母さんもう知らないよ」などと思わず言ってしまったり、不機嫌なサインをぶつけたり。でも、本当はわかっているはずです。子どもは自分で制御できない衝動のようなものに突き動かされているだけで、自立のために必要な第一歩を踏み出しているだけだということが。つまり、本当はここで「大丈夫だよ、いいんだよ」としっかりとメッセージを伝えてあげることが大切なのです。その上で個々の対策をたてればよいわけです。ポイントは、その子の愛情の“燃料タンク”を常に満タンにしておいてやることなのです。
 4、5歳になればもっと言葉で十分に納得できるまで話すことです。しつけとして厳しくダメ出しをすることも必要になりますが、「(あなたの気持ちは)わかっているよ」というメッセージがきちんと伝われば、ちゃんと納得して改善できるものです。
 子育ては決していつも順調とはいきません。けれども、子どもの心が今どんな状態で何を求めているのかが常に見えていれば、そしてそれにきちんと応えてやり、心からのメッセージを伝えられれば、どんな子も情緒が安定し満ち足りた幸福感を備えた人になれるのです。そして、忘れてならないのは、あふれ出す幸福感こそが他者への本当の優しさとなり、同時に、あらゆる困難に立ち向かう勇気と頑張りの原動力となるということです。

13:40:17 | natalis | |